このブログについて

ドイツ在住アラサーAzuです。
2016年より抜歯・両あご手術を含めた歯列矯正の治療を始めました。

なぜ西洋人は美しい歯並びをしているのか。
それは「治しているから」です!

歯列矯正が当たり前のドイツで、最高の医師と治療方法による変身劇をお届けします。

目指せ☆スマイル美人!


Monday, August 15, 2016

歯列矯正と両あご手術の意外な治療費

歯列矯正と聞いて一番最初に思い浮かべるのは、その高額な治療費ではないでしょうか。
それに両あご手術も加われば、目玉が飛び出るほどの金額になりそう・・・
費用面から治療を躊躇する人も多いのではないでしょうか。

私が高校生のとき、一度再矯正を検討したことがありました。
そのとき歯科医の先生が仰った治療費はだいたい100万円。
先生に「私の両親はそんなにお金持ちじゃないから無理です」というと、「あなたが将来自分で稼いで治療を受ければいい」と言われたのを覚えています。
100万なんて、そんなお金稼げるのだろうか・・・子ども心にそう思いました。
大人になった今でも100万は勇気のいる金額だと思います。


さて、ドイツでは歯列矯正は両あご手術とセットで一体いくらかかるのでしょうか。
答えは、基本的にタダです。
しかし、それにはいくつか条件があり、さらにタダといっても、オプションをつけることによって費用が発生する場合もあります。

まず、基本的にタダなのは、保険でカバーされるためです。
ドイツには法的健康保険(Gesetzliche Krankenversicherung ゲゼッツリッヒェ クランケンフェアズィッヒャールンク)とプライベート保険(Privat Krankenversicherung プリヴァート クランケンフェアズィッヒャールンク)の2種類が存在し、毎月の所得が4350ユーロ未満の場合は法的健康保険への加入が義務付けられています。所得がそれ以上の人は2者から選択できます。
法的健康保険の保障内容には制限があります。例えば歯の治療の場合、親不知の抜歯はカバーされるけど、歯の掃除は自腹です。さらに保険が効かない例として、子宮がん検診、アレルギーテスト、コンタクトレンズなどがあります。
それでも、個人的な感覚では、日常に必要な医療のほとんどが保険でカバーされていると思えます。例えば、風邪をひいたときなど、病院に行っても診察は無料(月々の保険料は払っているけど)なので、何かあったときは気軽に診察してもらえます。
ちなみに日本は保険の何割かは自己負担ですが、ドイツは毎月の保険金さえ支払っていれば、全額カバーされる場合がほとんどです。
「みんなで平等に保険をかけ、弱者にフェアな社会にしましょうというのがコンセプトだ」と、ドイツ人の同僚が言っていました。なるほど。

以下のサイトに詳しい説明が載っています。
http://www.newsdigest.de/newsde/column/how-to-manage-your-money/5613-967.html



歯列矯正は18歳未満の場合のみ保険でカバーされます。
ですので、ドイツのティーンのかなりの割合が矯正しています。
ブラケットをつけて笑顔で友達とはしゃいでいる女の子なんか見ると、きっと将来美しい歯並びのすてきな女性になるんだろうな、なんて想像しちゃいます。

私はアラサーなので、本来は保険が効きません。
最初に矯正歯科医でカウンセリングを受けたときも、費用は自前になる、と言われました。その場合、金額はだいたい10000ユーロ(約120万円)でした。
しかし、例外として保険がおりることになったのです。
理由は、私の症状(歯並びだけでなく、あごの位置も)は悪く、治療にはあごの手術が必須であるから。
つまり、歯列矯正はエステティックな観点からではなく、健康の観点から必要と判断されたのです。
これはラッキーだったなと思います。
ただ、やっぱり手術が怖いので、手術はできるだけ避けたいのですが、そうすると全ての費用は自己負担になります。
(今は手術の必要性も理解したうえで、この保険を使って治療を受けることを決断しました。)

さらに保険でカバーされる領域から越えるものについてはすべて自腹です。
例えば、歯の裏側につけるタイプのブラケットは4500ユーロほどします。
これをタダにしようとすると、一番安い、一番簡単な、歯の表面に取り付けるタイプのブラケットを着用しなければいけません。
そして、手術の詳細を作成するときに必要なあごのモデルにも費用がかかり、こちらは800ユーロほどです。

4500ユーロのブラケットも決してお安い買い物ではありません。
それでも、このドイツの保険制度を使って、治療や手術自体を無料で受けられるのは、なんて有り難いことでしょう。


日本の場合を調べてみましたが、保険を利用できる場合もあるようです。
もしかしたら私の場合も、日本でも保険でカバーされるのかもしれませんが、3割負担になるのでしょう。
日本の歯列矯正の保険については以下を参照しました。
http://hanoblog.com/health-insurance-orthodontics-12064



今日のドイツ語
保険 Versicherung (フェアズィッヒャールンク)
負担金 Beitrag (バイトラーク)
健康保険 Krankenkasse (クランケンカッセ)←加入する保険のことを指します。
保険がおりる Es wird von der Kasse bezahlt  
エス ヴィアト フォン デア カッセ ベツァールト
(これは保険によって支払われるの意)



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